静電気のおはなし
       正体見たり静電気!ほんとはスゴイ!こんなにスゴイ!

パチパチを使っていろいろな
 遊びができるんだ!
  人間で電線とかね!
ドクター
電線も静電気を使って
いるんですか?

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静電気の遊び:人間電線(百人おどし)

 もう一つ、静電気の遊びで面白いのが人間電線(別名、百人おどし)という実験です。多人数の人が絶縁性のいい絶縁体のうえに乗って手をつなぎ、一方の端の人がアース線を握ります。他方の端の人が高電圧の電極に触れると、手をつないでいるすべての人の体を電流が流れて放電するので、一瞬にして全員が感電しびっくりする、という実験です。  人間電線は、「ライデンびん」という電気を蓄える器具がルーツです。ガラスびんを金属箔で覆った器具で、電気の実験によく利用されます。オランダのライデン大学で発明されたことから、「ライデンびん」の名前がつきました。人間電線の実健では「ライデンびん」の代わりにプラスチックのコップを使うので、「ライデンコップ」と呼ばれます。


瞬間的に参加者全員の体に電気が走る

 用意するものは、プラスチックのコップ2個、アルミホイル、セロハンテープ、アクリル定規です。プラスチックコップの外側にアルミホイルを巻き、セロハンテープでとめたものを2個つくります。アルミホイルを巻いたコップを重ね、その間にアルミホイルでつくった帯をはさみ込みます。次に、コップのそばで、ティッシュペーパーを使ってアクリル定規をこすり、帯にふれる動作を何十回も繰り返し、コップに静電気を帯電させれば準備は完了です。  一人がライデンコップを片手にもち、もう一方の手で隣の人と手をつなぎます。あとの人たちは、ぐるりと輪を描くようにして次々とてをつなぎます。そして全員が手をつないだことを確認したら、最後の人にアルミホイルの帯をつまんでもらいます。 と、その瞬間、「ビリッ」と静電気が走り、部屋中がパニックになること間違いなしです。  コップにたまった静電気は1万V以上の電圧になりますが、電気が体を流れる電流は1万分の1アンペア程度なので心配はありません。ただし、大電流が流れないように10MΩ程度の大きな制限抵抗を経由して高電圧に触れるようにするのが安全です。もちろん心臓ペースメーカーを装着している人など、心臓疾患を持つ人の参加は禁止です。


イオンで下敷きの静電気を中和

 静電気による遊びは、ほかにもいろいろあります。ビニル袋に小さくきった紙を入れて、静電気をお越した風船を近づけると、紙切れが引きよされたり、飛び上がったり、面白い動きをします。また、衣服でこすって帯電させた下敷きを人の頭にあてがうと、髪の毛が逆立つことはよくく知られていますが、人を帯電させるだけでも静電気は靴を経由して床に漏電しますが、人を大地と絶縁するために、厚い発泡スチレンなどの絶縁性の高いもののを上に乗って人体を帯電させると、髪の毛は逆立ちます。  人形に髪の毛が植付けてあって、上部に下敷きが配置されている実験器具もあります。下敷きをこすると静電気が発生して人形の髪の毛が逆立ち、下敷きの静電気がなくなると人形の髪の毛が逆立ち、下敷きの静電気がなくなると人形の髪の毛の毛は倒れます。これは当然のことですが、この人形は、下敷きに無風除電器でイオンをかけると人形の逆立った髪の毛が倒れます。これは、下敷きの静電気が中和されるためです。

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 サイト更新日

 2014年11月28日

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