静電気の遊び:電気くらげ
静電気を用いたいろいろな遊び(実験)があります。よくしられるのが「電気くらげ」です。細いプラスチック繊維を束ね、この繊維をこすって静電気を帯電させます。繊維同士は同極性に帯電しているので反発し合い、ほぼ球場に丸く広がり(膨らみ)ます。
球全体が同極性の静電気を帯びているので、たとえば、下から同極性の静電気を帯びているので、たとえば、下から同極性の静電気を帯びたプラスチック製の棒や板、風船などを近づけると休は上に反発して空間に浮遊します。静電気でフワフワと漂うため電気くらげとよばれています。
タフロープで浮かす物体をつくる
用意するのは、荷造り用のひも(ポリプロピレンのタフロープ)と細い風船です。くらげは軽いものほど浮きやすいので、ひもはできるだけ薄いものを選びます。タフロープは通常2枚重ねになっています。そのまま裂いても浮くことはありますが、1枚にはがして薄くする方が浮きやすくなります。うまくはがれないときは、タフロープの表裏にそれぞれセロハンテープを貼り付けてからはがす、などの方法もあります。
ひもを適切な長さ(20〜25cm)に切り、中央をしっかりと結びます。そして、結び目の両側のひもを細かく縦にさきます。20本以上になるまで裂くことが目安となります。
次に、くらげを乾燥したティッシュペーパーなどでこすってマイナス帯電させます。その際、ポリプロピレンよりもプラスになりやすい、アクリルの下敷きなどの上に置いて、こするとさらに効き目があります。細長い風船をふくらまし、こちらもティッシュでこすって帯電させます。それができたら、くらげの結び目を持って、空中に一気に放りあげます。
電気くらげの落とし方
くらげが落ちてしまう前に、風船を受け止めて浮かします。このとき、風船をうまく操作すると、くらげを浮かし続けることができます。風船は1本ではなく、2本つかって「二刀流」にしたり、和の形にした細長い風船の真ん中に漂わせると安定して浮かびます。いろいろ工夫すると、5分以上でも楽に漂わせることができます。同極性の静電気は反発するので空中のひもに風船を近づけると逃げるように動くのです。これが、静電気の斥力を利用した電気くらげの実験です。
空間に浮遊している電気くらげは、帯電がなくならない限り、上手な人にかかるとなかなか落下しません。ただし、電気くらげの実験が行えるのは、空気が乾燥した季節に限られます。湿度が65%を超すと、何度試してもくらげを浮遊させることは困難になります。
では、浮遊している電気くらげを撃ち落す方法はあるのかというと、ちゃんとあります。静電気を落とすには電気くらげに帯電している静電気を中和すればよいのです。静電気を中和するには空気イオンを使います。
具体的には、
空間除電器を用いて無風でイオンを空間に放射すれば、瞬く間に落下します。その際、有風除電(ファンやエアを用いた除電)では電気くらげが風でとばされてしまうため、無風で除電するのがミソです。